2024.06.27“Lady on the Water”—Matsushige Lock Gate
2023./ acrylic on canvas, 273x220mm.(3F).
Private Collection, Japan.
名古屋での取材を基に描いた作品です。1930年、水位差のある堀川と中川運河を船で往来可能にするために、両運河を繋ぐ水路に作られた「松重閘門(まつしげこうもん)」という水門です。
「東洋のパナマ運河」と呼ばれていたそうで、東西2つの水門の間の閘室(こうしつ)に船を入れて扉を閉め、水位を調整してから反対側の門を開けて船を通していました。残念ながら現在は使用されておらず、閘室は埋め戻されています。
そして、「水上の貴婦人」と称された、この水門の鉄製扉を上下させるために両脇に建てられた美しい4つの尖塔は、文化財として保存されることになり現在に至ります。この絵は中川運河側の水門に建つ2つの尖塔になります。
このアングルは、資材や樹木で隠れて見えないところがあったので、下絵制作には時間がかかりました。また、手前の埋め戻された閘室部分にかつての水が入っている状態を想像で描いてみました。
この作品も、空の部分にマチエールをつけ、干渉色を使うことで、光の当たり方で色が変化して見える工夫を施しました。